【Vegas〜GrandCannyon】

 2002年3月24日。今日は距離があるので早朝発の予定だったが、運転手が眠かったのでゆっくり昼前まで睡眠。給油と朝食ゲットのためコンビニへ。ホットドッグが2つで99セント。やっぱり塩がきついのだが、おいしい。
 腹ごしらえもできたところで、フリーウェーを乗り継ぎグランドキャニオンを目指す。途中フーバーダムで1時間半も待たされる大渋滞。どうやらフーバーダムへの観光客と、その先の警察によるセキュリティチェックが原因のようだ。なんとか通過し、それまでの遅れを取り戻すべく90マイルでフリーウェイをかけぬける。相棒、マスタングは想像以上に走らない。トルクはあるが、2000ccの国産車のほうが遙かに加速も良く低燃費で楽に走れる。
 砂漠と赤く岩の露出した山しかない景色を延々走る。想像を遙かに超える景色だ。途中、Kingmanの街で給油とおやつの購入。因みにガソリンは、3.8リッターで1.3ドルほど。日本の3分の1程の値段である。このKingmanという街はやはりルート66のころからある街で、コンビニでもルート66に関する土産物を買うことが出来る。
 さて、めちゃ辛のポテトチップを片手に再びフリーウェイを走る。標高は5000フィート(1500m)程。牧場で牛が少し見えた以外は、ずっと砂漠と、赤い崖である。まるでグランドキャニオンのミニチュアのような景色である。程なくして雪がちらついてきた。
 やばいやばいと思いながら先を急ぐ。グランドキャニオン入り口に近い街、ウィリアムズに近づく頃には、道路も目の前も真っ白。吹雪で数メートルしか見えない危険な状況だったので、グランドキャニオン到着を断念し、Williamsのモーテル、Vest-value Innにチェックイン。
 チェックイン時、「どこから来たの?」「日本から」「雪は好きかい?」「好きじゃない」「ハハハ」「ハハハ」なんて会話が交わされた。今までで一番おしゃれなモーテルで、税込み44ドル程と、最安値を更新した。確かにBestValueである。少し休憩した後、街のスーパーに出かけオレンジやジュース、七面鳥のサンドイッチなど購入し、モーテルで食す。
 このWilliamsの街もルート66の時代に栄えた街なのか、宿しかない。少しあるお店はいかにもウエスタンな感じがする。古きよき時代を残した素敵な街だ。
 明日、雪が解けていれば、グランドキャニオンへ向けて出発である。